【観戦記】全日本女子フットサル選手権関東大会 さいたまサイコロ vs タパジーダ世田谷 〜格上相手にゴールを脅かした2人の元JKリーガー〜

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2024年1月8日、全日本女子フットサル選手権関東大会を富士見市立市民総合体育館で観戦。注目したのは、さいたまサイコロ(女子Fリーグ)とタパジーダ世田谷(関東女子フットサルリーグ)の一戦です。

試合は立ち上がり、格上相手に前からボールを奪いにいったタパジーダが優位に進め、クロスバー直撃やゴレイラがセーブするシュートシーンを作り出します。

しかし先制したのはこのピンチをしのいだサイコロでした。前半9分、コーナーキックからつないだボールを石川遥花選手がワンタッチで押し込み、1-0とリードして前半を折り返します。

リードを許したタパジーダは後半開始からパワープレーに出ると、後半1分に馬場柚香選手のゴールで試合を振り出しに戻します。策が実ったかに見えましたが、サイコロも直後(後半1分)に新井敦子選手が決めて勝ち越し。

ふたたびパワープレーに出たタパジーダに対して、サイコロもパワープレーを封じようと前からプレスにかけにいくなど、激しい主導権の奪い合いが見られました。決定的なシュートを幾度も放ったタパジーダに対して、サイコロはGK菊池香那選手の好セーブなどでゴールを許さず。追加点を奪って相手を突き放し、4-1で勝利を収めました。

女子フットサル応援サイトPANNAーFUTSAL さんのYouTubeチャンネルで配信されています。

健闘が光ったタパジーダで印象に残った選手がいます。馬場柚香選手と茂木のどか選手です。

前半1分には馬場選手がバー直撃のシュートを放てば、同3分にはワンツーで右サイドを抜け出した茂木選手がシュート。前半7分には左から右に流れてパスを引き出した馬場選手がドリブルからのワンツーシュート。前半11分には自陣でボールを奪った茂木選手がドリブルでゴール前に持ち込み、シュートを放ちます。ごレイラの好守に阻まれましたが決定的なシーンでした。

0-1で折り返した後半、前述したとおり、タパジーダはパワープレーに打って出ます。そして後半1分、青山実苗選手が後方から左足で鋭いシュートを放つと、馬場選手がヒールで触ったこぼれ球を自ら押し込んで同点としました。

直後に失点すると、ふたたびパワープレーに。後半4分には茂木選手が強烈なシュートを放ち、こぼれ球を馬場選手がシュート。その後も馬場選手のシュート気味のボールを味方が頭で合わせたり、茂木選手のシュートが相手GKにセーブを強いるなど、このふたりが作り出したシュートシーンがたくさんありました。

★★★

ふたりの経歴を調べると、なんと揃って東久留米総合高校の出身。しかも、FC Belta→東久留米総合→デウソン東京レディース(FELIZ FAMILIA FUTSAL)→タパジーダ世田谷と、中学時代から同じチームをふたりで渡り歩いているようです。

FC BeltaではU-15の全国大会にも出場。チームメイトには岩田莉奈選手(吉備国際大学Charme岡山高梁)、岡田真波選手(2024シーズンから南葛SC WINGSに加入)、中谷汐音選手(南葛SC WINGS/2023シーズンで現役引退)など、錚々たるメンバーとともにプレーしていました。

東久留米総合では中谷選手と敵味方に分かれて、しのぎを削っていました。高3時のインターハイ東京都予選では3回戦で顔を合わせ、PKの末に東久留米総合が飛鳥を破っています。

その後はふたりともフットサルへ転向。東京都リーグ、関東リーグとステップアップすると、昨年は東京都代表として全国大会(トリムカップ)にも出場しました。

帰宅して当時の写真を探したらしっかりと撮影していました。ふたりとは面識はありませんが、こういう偶然の再会があるからフットサル観戦にハマっていくんですよね。

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