高卒ルーキー、値千金の決勝点
試合終了間際の決勝点。その歓喜の輪の中心にいたのは、高卒ルーキーのセンターバックでした。
4月12日、関東大学女子サッカーリーグ1部の第2節。神奈川大学は大東文化大学と対戦しました。後半立ち上がりに先制を許した神奈川大でしたが、80分にMF江藤里桜奈選手のゴールで同点に追いつきます。そして迎えた86分、勝ち越しのチャンスが訪れました。
コーナーキックを蹴ったのはMF樋口三夏選手。そのボールに合わせたのは、DF青木奏恵選手です。ニアサイドからターンしてファーサイドへと回り込み、バックヘッドで見事にゴールネットを揺らしました。
両足を駆使したビルドアップで攻撃の起点に
青木選手は今シーズン、大阪桐蔭から神奈川大に加入したルーキー。関カレ(関東大学女子サッカーリーグ)では開幕スタメンを勝ち取り、この第2節でも先発出場を果たしました。高校時代から定評のある長身を活かした空中戦の強さに加え、この試合ではビルドアップでも持ち味を発揮しました。
的確なポジショニングでボールを引き出し、前方のスペースへと運ぶ意識も高く、ビルドアップに積極的に関与。両足で正確にボールを蹴れることも武器で、前半は左、後半は右のセンターバックとしてプレーしました。左右どちらの足からも繰り出されるロングフィードに加え、71分にはこぼれ球に反応してミドルシュートも放っています。
特に後半は、ポゼッションを高めながら相手陣内に押し込み、ゴール前にクロスを送るなど、安定したビルドアップでチームを優位に導きました。自然とボールが集まり、味方からの信頼の厚さも感じさせるプレーぶりでした。
大阪桐蔭時代も守備の要としてチームを支える
思い返せば昨年11月、選手権大阪府予選の決勝リーグで大阪桐蔭は大商学園と1-1で引き分けています。試合序盤に先制点を奪った大阪桐蔭は、そのままリードを保ちながら堅守を展開。大商学園が同点に追いついたのは、試合終了間際の80分でした(試合は40分ハーフ)。青木選手を中心とした守備陣は、DF太田美月選手(現・INAC神戸レオネッサ)を擁する大商学園と互角の戦いを演じたのです。
大学の舞台で花開きつつあるポテンシャル
あのときに感じた青木選手のポテンシャルは、今こうして大学の舞台で、想像以上の形で発揮されています。今後の活躍、そしてどこまで成長を遂げるのか、非常に楽しみな選手です。